京都市左京区の山の近くにある「大豊神社」。哲学の道の近くにあり、小さな神社ですが、かわいい狛ねずみがいることで有名です。
3月16日に行ってみると、境内では梅の花が咲き始めていました。冬の寒さが少しずつやわらぎ、春が近づいているのを感じました。さらに、蝋梅(ろうばい)がちょうど満開で、とてもきれいでした。黄色い花が青空に映え、甘い香りが広がっていました。
雨の日の境内と観光客
この日はあいにくの雨で、参拝客は少なめでした。そのせいか、境内にいたのはほとんど外国人観光客ばかりでした。
そのうちの1組に話を聞いてみると、イタリアから来たカップルでした。2人で長期休暇のタイミングを合わせて来日したそうです。大豊神社のことはGoogleで検索して知り、「日本の伝統的な雰囲気を感じられて素敵」と話していました。
他の人にも少し話を聞いてみると、哲学の道を散歩していて、ついでに立ち寄る人が多いようでした。静かで落ち着いた神社なので、散策の途中にふらっと寄れるのも魅力ですね。
大豊神社の3つの見どころ
1. 狛ねずみと神のつかい
大豊神社といえば、「狛ねずみ」が特に人気です。普通の神社には狛犬(こまいぬ)や狐(きつね)がいますが、大豊神社にはねずみの石像があります。


ねずみは、日本の神話に出てくる「大国主命(おおくにぬしのみこと)」という神様を助けたとされています。そのため、大豊神社では「学業成就」や「縁結び」にご利益があると言われています。
狛ねずみは2匹いて、1匹は巻物を、もう1匹は玉を持っています。巻物のねずみは「勉強ができるようになる」、玉のねずみは「健康で長生きできる」という意味があるそうです。
また、境内にはねずみのほかに、狐(きつね)、猿(さる)、巳(へび)、鳶(とび)もまつられています。それぞれの動物の由来が公式HPで詳しく説明されているので、予習してから参拝すると、より楽しくなりそうです。
2. 梅の花と蝋梅
境内を歩いていると、梅の花が咲き始めていました。まだ満開ではありませんでしたが、青空の下できれいに咲いていました。花のいい香りもして、とても気持ちがよかったです。
さらに、蝋梅(ろうばい)の花が満開で、とても華やかでした。黄色い花びらが特徴の蝋梅は、他の梅よりも甘い香りが強く、境内にふんわりと漂っていました。
写真を撮る人や、ゆっくり花を見ている人もいて、穏やかな時間が流れていました。これから満開になると、もっと美しい景色になりそうです。


3. かわいい十二支のおみくじ
大豊神社では、お守りの販売所にかわいい十二支の置物が並んでいます。これらの置物の中には、おみくじが入っています。十二支の動物はひとつひとつ個性があり、どれも愛らしいデザインです。小さなサイズなので、お土産にもぴったり!自分の干支や、友人や家族へのプレゼントとしてもおすすめです。
十二支は、12年ごとに巡ってくる動物を意味します。それぞれの動物には特別な意味や象徴があり、例えば、子(ね)は「始まり」、卯(う)は「成長」、申(さる)は「努力」など、各動物が持つ特徴に基づいた運勢やアドバイスが記されています。自分の生まれた年の動物を選んでもいいですし、意味や象徴から自分にぴったりの動物を選ぶのも楽しいかもしれません。それぞれの動物を思い浮かべながら、占い結果を楽しんでみてください。



大豊神社への行き方
行き方は、哲学の道を歩きながら向かうのがおすすめです。銀閣寺や永観堂の近くにあるので、観光の途中に寄るのもいいですね。
ちなみにkokokaから歩いて20分ほどの距離なので、南禅寺を散策しながら少し遠出をしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
大豊神社は、大きな神社ではありませんが、静かで落ち着いた場所です。かわいい狛ねずみや、春を感じる梅の花や蝋梅が迎えてくれます。また、さまざまな神使やおみくじがあり、訪れるたびに新しい発見がある神社です。
春の京都散策のときに、ぜひ訪れてみてください!
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