学問バー

5月25日に京都の一乗寺にある「学問バーKisi京都店」を訪問しました。

学問バーとは、日替わりバーテンダーとしてお店に立つ、大学院生や研究者、専門家と、知的刺激あふれるトークをお酒(ノンアルコール含む)を片手に楽しめるお店です。

さまざまなテーマに関するイベントが不定期に開催されています。この日は、『ビジネスとアカデミアのカクテル』というテーマのもと、マサチューセッツ州立大学大学院MBAプログラムの原さんと店長のそらさん二人が各々の考えを披露していました。

一見さん歓迎、和やかな雰囲気

客数は私を含め10人足らず。大学生が多いのかと思いましたが、高校生もいて驚きました。
入店する際は、バーならではの薄暗さにたじろぎましたが、店長を含め、バーテンダーさんたちは優しくにこやかに出迎え、さまざまな話を振ってくれたので、気まずい雰囲気にはなりませんでした。

 

繰り広げられるアカデミックな対話

さて、本日のテーマ『ビジネスとアカデミアのカクテル』とは?

内容としては、学問(アカデミア)は非営利的活動であり、学ぶこと追求することを第一として考えることである。反対にビジネスは営利的活動であり、どのように金儲けをするかという考えである。
この2つは、明らかに相反するものであるが交わることはあるのか?

ということを議題として、議論が繰り広げられていました。

結論的な着地はありませんでしたが、2人のバーテンダーさんと高校生たちの学問とビジネスに対する率直な意見や考えを知ることができました。

専門的な対話のため自分の知らなかった知識を多く得ることができましたが、あまりにもマニアックかつ次第に早口になる白熱した議論であったため、留学生の私には理解するだけで精一杯でした。

とはいえ、専門的で興味深い話であれば、テーマに沿ったものでなくても、話を広げても良さそうだったので、ぜひ再訪し、次回は積極的に議論に加わりたいと思いました。

学生が議論できる数少ないプレイス

フランスのカフェ文化については、「おしゃべり」が止まらないことが有名かと思います。そこには、哲学者、アーティスト、社会活動家、市民など、さまざまな人が集まり、コーヒーを片手に、人生や社会、政治などについて論じ、社会を動かす原動力とも言われる議論や対話が行われてきました。

日本でも最近は哲学カフェや対話カフェなど、フランスのカフェと似たような経験ができるお店ができてきていますが、学生でも行きやすい場所はなかなかありません。留学生にとっても、「革命を起こすのが学生」であった日本の学生たちについて知る、いい機会になるのではないかと思う。

学問バー「Kisi京都店」さんでは、毎回さまざまなテーマが開催されています。自分に合った議論ができる日を探して訪れてみてはいかがですか。

月ごとのスケジュールはHPにて。

基本情報

HP : https://gakumon-bar.com/kyoto/

Address : 〒606-8117 京都府京都市左京区一乗寺里ノ前町8

Hours : 18 : 00~23 : 00 (週5営業 不定休)
*イベントにより変動あり

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